2014年6月15日日曜日

日本でしか使えないアプリやサービスをベルギーから使う

こんな感じでIPアドレスから接続地域が分かる
iPhoneやiPadのアプリ、Androidアプリ、その他Webアプリなんかで日本からアクセスしないと使えないサービスがある。インターネットに接続している端末には必ずIPアドレスという番号が振られていて、このIPアドレスの帯域からどの地域から接続しているかがわかるようになっている。著作権の関係でサービス提供地域を限定しないといけないようなサービスだと、このIPアドレスからの地域情報と、iPhoneなんかの携帯端末であればGPSや基地局の情報から得た接続地域情報を使って、サービスの利用可否をコントロールしている。

今回はiPhoneでラジオを聞くアプリ、radikoを例に使ってこの地域制限をうまくすり抜ける方法を紹介。

radikoアプリは日本のラジオがiPhoneアプリで聞くことが出来るアプリなんだけど、視聴地域を日本だけに制限している。radikoは接続元IPアドレスとGPSによる位置情報を使って視聴エリアをコントロールしている。


プライバシー設定で
radiko位置情報をOFF


GPSによる位置情報をアプリに渡さないのはカンタンで、プライバシーの設定からradikoのロケーション情報利用を制限すればいい。











サービスエリア外…
この状態でベルギー国内からradikoを立ち上げてみると…「サービスエリア外のためご利用できません」ということで使えない…。GPSによる位置情報はOFFっているけれど、やはり接続元IPアドレスによるエリア制御がきいているからだ。

接続元IPアドレスを日本のIPアドレスにすればこの制限を回避できるわけだけど、普通に繋ぐとベルギー国内からだとベルギーのIPアドレスがついてしまう。例えば自分が家で使っているプロバイダーのVOOもそうだし、ケータイから接続する場合のBASEやProximus、Mobisterも全部ベルギーのアドレスが付く。これを回避するには、ベルギーのネットワークから直接Radikoにアクセスするのではなく、日本国内にある代理サーバーやネットワークを一度経由すればいい。

ベルギーの手元にあるiPhoneから、日本国内にいったん繋ぐにはiPhoneにVirtual Private Network(VPN)の設定を入れる。日本国内の経由先は筑波大学の学術実験プロジェクト VPN Gateのサービスを使う。(無料

1. VPNの設定


iPhoneの"設定"アプリから"一般"、"VPN"を開く。
続いて"VPN構成を追加…"を選択する。










2. VPN構成を追加

一番上のプロトコル選択で"L2TP"を選択。(Layer 2 Tunneling Protocol)
"説明"にはこの接続先の適当な名前をいれる。今回は"VPN Gate - Japan"にした。
"サーバ"に"vg3064490845.opengw.net"を入力。
"アカウント"、"パスワード"、"シークレット"の全てに"vpn"を入力。
"RSA SecurID"はOFF
"すべての信号を送信"をON
"プロキシ"はOFFにしておく。

全て入力したら画面右上の"保存"をタップ。


3. VPNに接続


VPNの画面でさっき追加したVPN接続構成を選択
その後画面上部のVPNスイッチをONにすると筑波大学のサーバーに接続する


このVPNが繋がった状態では、iPhoneから行われるIP通信(インターネット接続)は全部筑波大学のネットワークを経由して行われる。radikoから見ても接続元は筑波大学に見える。つまり日本からの接続に見える。



4. VPNを繋いだままradikoを立ち上げる

無事繋がった

さていよいよVPN接続状態でradikoを立ち上げてみる。

さっきはサービスエリア外だと言われたけど、今回はうまく開けたはずだ。(何故か群馬県になるのだけれど…筑波大学って茨城県じゃないの?)

使い終わったらVPN接続を解除するのをお忘れなく!






とりあえずこれと同じような方法で日本国内限定のサービスを使うことが出来る…かもしれない。設定の概念はMacでもWindowsでもiPhoneでもiPadでもAndroidでも同じ。

分からないことがあったらきいてください…open.alphageek@gmail.com

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