欧州中央銀行(European Central Bank : ECB)がマイナス金利政策を採用することになったということがニュースになってますよね?ブリュッセルはEU本部があったりするけれど、ECBはフランクフルトにある。ただ、ヨーロッパに住む人間としてECBがマイナス金利を採用することになったということは、金融機関勤務でなかったとしても少しは気になることだと思う。「マイナス金利」とは何か。普通、銀行にお金を預けていると金利がついて、いくらか利子がもらえる。マイナス金利というのは、その金利がマイナスになることで、つまり、お金を預かってもらうために逆にお金を払う状態のこと。「お金を預けるとお金を取られる!?」というこの状態のことだけが仰天ニュースになり、世の中を駆け巡っている。そりゃぁ銀行にお金を預けて、例えば給料が振り込まれて、その振り込まれた分だけ銀行にお金を払わないといけないとか意味がわからないと思うのが一般の人の考えだし、ビックリする。
ただ、このニュースはちょっとだけ注意して見る必要がある。日本のニュースも、ヨーロッパのその辺のニュースもそうだけれど、このECBが採用するマイナス金利についてキチンと説明していないものが多い。ECBが採用したマイナス金利、具体的には-10bps(マイナス10ベーシス・ポイント= -0.1%)のマイナス金利は一般の人がその辺の銀行に預ける普通の預金の金利とは直接関係がない。
直接関係ないってどういうこと?
中央銀行は銀行の銀行 |
ECBがマイナス金利政策を発表した後、案の定、一時ユーロが売られた。(値下がりした)ユーロでお給料をもらっている身としては、ユーロが高いと今回みたいに日本に一時帰国している時の買い物ですごくお買い得感がある!そのお買い得感が薄れるのはすごく悲しい。
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