|
ベルギーのPizza Hutアプリが 見つからない… |
ベルギーと言わず海外に住んでいると、iPhoneやiPadのアプリがその国のAppStoreにしか出ていなくて困ることがある。例えばピザのデリバリー注文アプリ、鉄道会社のダイヤアプリ、銀行のモバイルバンキングアプリなんかがその例。ウェブサイトや街の広告なんかで「アプリありまっせ!」と書いているから、意気揚々とQRコードをスキャンしたりURLを入力したり、リンクをクリックしたもののAppStoreで「
そんなアプリないです(ププッ」とつれなく言われてしまうことがしばしば。
例えばここベルギーでの例。「なんか今日ジャンキーなもの食べたいなぁ…」と思ってふとPizza Hutでピザのデリバリーを注文しようとした時、何やらウェブサイトを見るとiPhoneアプリがあるらしいことが書いてある。これがあれば、外出先から帰りのメトロの中で家につく少し前に注文したりも出来て便利…なはずだけど…。ベルギーのPizza HutのiPhoneアプリはベルギーのAppStoreにしか出ていない。
ベルギーに駐在している人の中には、日本でiPhoneを使っていた流れでこちらに来てもSIMフリーのiPhoneを買って使っている人も居ると思う。そういう場合はだいたい日本で使っていたApple IDを引き続き使うと思う。そうしないと昔買った音楽やアプリを買い直さないといけなくなる。IDが変わるとiCloudからの復元も出来ない。だからやっぱりみんな日本で使っていたApple IDを引き続き使う。ただしこの場合AppStoreは日本のAppStoreに接続されることになる。これがPizza Hutベルギーのアプリが見つからない原因。
ここではベルギー用のApple IDを新たに取得して日本のApple IDと切り替えて使う方法を紹介!ちなみにこの方法はどこの国でも使える。とにかくいろんな国のAppStoreを切り替えて使いたい場合に有効。Gmailのアドレス使い分けを使った方法でいってみる。
1. Storeからサインアウト
パソコンでiTunesを立ち上げる。普通は普段使っているApple IDでログインした状態になっているので、メニューから "Store"→"サインアウト" で、日本のAppStore(とiTunes Store)につながっている状態を解除する。正常にサインアウト出来ると、再生ボタンの下辺りに"サインイン"と表示される。
2. 国の切替
iTunesのホーム画面を一番下までスクロールすると国旗のアイコンがある。これをクリック。(日本の国旗を無理やり丸いアイコンにしているので国旗に見えない…なんか真ん中が赤い変なボタン…)
3. 国の選択
ここでベルギーを選択。(ベルギー以外にしたい場合はここでお目当ての国を選べばオツケイ)
4. 国切替の確認
国の切替が出来ると、その国のStoreのトップ画面が表示される。ちゃんと切り替わったがどうか不安な時はとりあえず一番下までスクロールして右下の国旗アイコンを確認。
5. お目当てのアプリを探してみる
適当にキーワード検索をしてみる。さっき日本のStoreにはなかったアプリがちゃんと見つかるはず。ここでは"pizza hut belgium"で試してみた。アプリが見つかったらアプリアイコンをクリックしてみる。どんなアプリでも良いけれど、ここではとりあえず無料アプリを選んでおく。有料アプリを選ぶとこの後のステップでベルギー発行のクレジットカード登録が必要になってしまう。(もうベルギーん住んでいるのだから別にベルギーのカードを登録すればいいんだけど、今度アメリカや他の国のStoreに登録したくなった時のために、同じ方法でいけるような方法を紹介)
6. アプリのインストールを試みる
とりあえず"Free"ボタンをクリックしてインストールを試みる。
(この時点でこのボタンをクリックしたからといっていきなりダウンロードが始まるわけではない。)
7. Apple IDの作成をはじめる
この時点ではまだiTunes Storeにログインしていないので、ログインをするかIDを作成するか聞いてくる。ここで"Apple IDを作成"をクリック。
8. 規約に同意
Terms & Conditionsを読んだらチェックボックスをONして"Agree"をクリック。
9. メールアドレス等の情報を入力
新しいベルギーのiTunes Storeに登録するメールアドレス、パスワード等を入力する。「
Gmailアドレスのバリエーション」のエントリーで紹介した1つのGmailアドレスを複数の目的で使い分けるテクニック(
プラス記号によるバリエーション)を駆使する。普段使っているGmailのアドレスの@の直前に、例えば"+be"等を付け加えることで、iTunes Storeには別のアドレスであるように認識させる。ただ、実際には"+be"が付いていても付いていなくても、"+be"無しのGmailアドレスにメールが届くことになる。ここで"+be"を使っているのは、単にベルギーの国コードがBEだから。"+appStoreBE"でもなんでも、自分が分かりやすければOK。
10. 他の情報を適当に入力
残りの情報を適当に入力して"Continue"ボタンをクリック。
11. 支払情報の入力
上の5のステップ有料アプリを選択してしまった場合は、ここでベルギー(選択した国)発行のクレジットカード登録が必要になってしまう。ただ、今回は無料のPizza Hutアプリを選んでいたので"None"というのが出てくる。"None"を選択し、支払い情報の入力をせずにIDを作成できる。
住所は適当に入力しておく。終わったら"Create Apple ID"をクリック。
12. メールアドレス確認
「確認メールを送ったよ」という画面が表示される。
13. メールの確認
メールアプリかブラウザでGmailを開いてAppleからのメールを確認する。
(登録にGmailを使わなかった場合は自分が使ったアドレス宛のメールが確認できるアプリを開く)
"Verify now"のリンクをクリックする。
14. メールアドレスとパスワードの確認
ベルギーのストアの登録に使ったアドレスとパスワードを入力したら"Verify Address"をクリック。
15. アドレス確認の完了
メールアドレスをパスワードが正しければ"Email address verified"(アドレス確認おっけー!)と表示されるので"Return to the Store"をクリック。
16. iTunesに戻る
ブラウザーの設定によっては「今からiTunes立ちあげるけどいい?」と聞かれるので、"アプリケーションの起動"をクリック。
17. iTunesの確認1
iTunesの画面が表示され、「あんたのIDもう使えるよ!」と表示されていたらOK。"Start shopping"をクリック。(右下の国アイコンがベルギーの国旗になっている)
18. iTunesの確認2
iTunesの画面上には、ベルギーのiTunes Store用に登録したメールアドレスが表示されている。これでパソコン上での操作は完了。
ここからはiPhoneでの作業
iPhoneで使っているApple IDを切り替えて、実際にiPhoneからベルギーのAppStoreに出ているアプリをダウンロードしてみる。
19. iTunes & AppStoreを開く
"設定"アプリを開き、少し画面を下にスクロールして"iTunes & AppStore"を開く。
20. サインアウト
表示されているログイン中のApple IDをタップしてサインアウト。
21. ベルギー用のApple IDでサインイン
Apple IDとパスワードが空欄になった、サインアウト後の画面が表示されるので、ベルギー用に作ったApple IDとパスワードを入力してもう一度サインインする。「このApple IDはベルギーのストアでだけ有効でっせ。ほなベルギーのストアに切り替えますわ!」と言ってくるので"OK"をクリック。
22. アプリを探してダウンロード
ベルギーのAppStoreのトップ画面が表示されるので、目的の日本のAppStoreに無かったアプリを探してみる。ここでは"pizza hut belgium"で検索してみる。
すると、日本のAppStoreでは見つからなかったアプリが見つかったハズ。
これでダウンロード・インストールすれば使える。
さて、これで無事ベルギーのAppStoreのアプリがダウンロード出来たわけだけれど、目的のアプリを
ダウンロードしたらすぐにとりあえず元の日本のIDでサインインし直しておくことをおすすめする。自分はあくまでも日本のIDがメインなので、ベルギーのAppStoreにしかないアプリをダウンロードする為に臨時で使うIDで無用なダウンロードをしてしまわないようにしおく。
あと、普段日本のIDでサインインしたままだとベルギーのIDでダウンロードしたアプリのアップデートの通知がされない(と思う)ので、月に2-3回は適当にベルギーのIDでもサインインしてみてアップデートの確認をしておいた方がいい。
わからないことがあれば
メールください。