2014年5月31日土曜日

ブリュッセルではケータイ、特にiPhoneの盗難に気をつけて

Big Data解析などを行っているAmdocsによるとヨーロッパで流れる携帯電話のデータトラフィックの約6割がiPhoneによるもの。少し前まではヨーロッパといえばみんなBlackBerryをつかっていたり、Nokiaのケータイをつかっていたりした。それが今やもうiPhoneかAndroidになっている。ただまぁそもそもこのデータの取り方もどこまで正確かはわからないのだけれど。iPhoneやAndroidデバイスが発生させるデータトラフィックはBlackBerryなんかが発生させるトラフィックより断然多いと思われるから、データ量をみているだけでは端末数はわからないか。(コンテンツのリッチさが違う)
とにかく、iPhoneの人気は確実に高まっている。ただ、iPhoneの問題点はAndroidケータイに比べると断然値段が高いところ。中古価格も高かったりする。つまり盗めばお金になる、だからスリなど盗難の被害にあいやすい。

ニューヨーク
赤がiPhone 緑がAndroid
すこし穿った見方をしている統計結果もある。その統計では元データにTwitterのつぶやきがどこから発せられたかというデータを使っていた。例えばアメリカ・ニューヨーク近郊では地価の高いマンハッタンはiPhoneからのTweetが多いが、ブルックリンやニュージャージーではAndroidが多い。
ロサンゼルス
ロサンゼルスでは、海岸沿いのリゾートエリアはiPhoneが多いが、治安の悪い内陸の地区に行くとAndroidが増えているた。これらが絶対的な何かを語るわけでは無いが、治安の良くない場所でiPhoneを無防備に振り回して歩くことがなんとなく危険だということが言えそうな気もする。

さて、ではベルギーはどうなのか。EUの犯罪統計によると、ベルギーは、デンマーク、ギリシャに次いで犯罪数が高いことになっている。普段暮らしているとよく分かるけれど、まぁ大丈夫かな?と思えるエリアと、時間帯によってはなんとなく不気味というか不安な雰囲気のするエリアがある。人口1000人あたりのスリの発生件数は、ベルギー3.63件で日本の100倍。フランスに比べると少ないとは言うものの、あんまり気を抜きすぎるのは良くない。(気を張り詰めすぎても疲れるけど)とにかく、Gare de Bruxellles-Nord(北駅)、Gare de Bruxelles-Central(中央駅)、Gare de Bruxelles-Midi(南駅)、グランプラス付近、Avenue Louise(アベニュー・ルイーズ)やその近辺のカフェなんかでは注意したほうがいい。(ベルギーの日本大使館発表の資料も参考まで)

紙でケータイを隠して盗む
カフェなんかでよくある手口は、例えば、数人組の物売りのような輩が突然レストランやカフェに入ってきてテーブルまでやってくる。アンケートのような紙や雑誌の切り抜きのような紙、新聞等を差し出して何かを売ろうとしたり必死で説明しようとする。(この時この紙で机の上に目隠しをしている)それに気を取られている間に机の上に置いていたケータイを持っていかれる。街を歩いていると日本人なんかがテーブルの上にiPhoneを置いているのをよく見かける。これは無防備すぎる。
ブリュッセルでは無いけれど、歩きながらiPhoneをいじっていたら、うしろから走ってきた男にサッと取られてそのまま逃げられたなんて話も聞く。

みんな気をつけて。

2014年5月30日金曜日

フレーバーウォーターの人気上昇中 − ベルギーでも買える

一時帰国していて思うのは…毎日暑い!もう夏?ってくらい暑い。関東地方では今日も30℃近くまで気温が上がった。ベルギーでも今年は結構温かくなるのが早かった気がする。(と言ってもまだ2年しかいないからサンプル数が少なすぎるけど…)

そんな中、ちょっと耳にしたのがフレーバーウォーターの人気。日本のフレーバーウォーターの市場規模は、2011年の販売額が236億円だったのに対し、2013年は440億ほど、更に2014年は500億円、2015年には530億円規模になる見通しだそうだ。フレーバーウォーターというとなんかちょっとオシャレな感じに聞こえたりもするけど、むかーしむかしにJTが売りだした「桃の天然水」が走りだと思う。売りだした時は確か華原朋美がCMに出ていたような…出ていなかったような…。最近はローラなんだったっけか?(わからん)既存のミネラルウォーターからもフレーバー付きの新商品が続々。フレーバーウォーターを自作するグッズも出てきているし、ちょっとAmazonを覗けば自作レシピ本も出ている模様。

ベルギーでもこのフレーバーウォーターは買えて、最近気に入って飲んでいるのは、"Spa Pétillant &"ってやつ。これはレモンフレーバーとミントフレーバーの2種類がある。レモンの方しか飲んだこと無いけど、結構気に入っている。甘くないし。CarrefourとかDelhaizeとかMatchとかで500mlのペットボトル6本で€3くらいの値段。ちなみに、日本で出回っているフレーバーウォーターは無果汁で糖類を加えたものが多いみたい。(参考:エフシージー総合研究所 フレーバーウォーターの糖分とエネルギー 上で紹介したベルギー(を含むヨーロッパ)で売っているSPAのフレーバーウォーターはゼロカロリー、無添加、無糖。あ、あとPerrierのレモンとかもそうですね。

まぁちょっと飲んでみてください。

2014年5月29日木曜日

ベルギー滞在中の人は必ずIDを持ち歩いて!拘束されるかも!?

大使館からの情報でも警告されてたけど、ベルギー駐在中の人(日本人=外国人)は、必ずいつもIDカード(TITRE DE SEJOUR = certificate of residence = 居住許可証)を持ち歩くようにしましょう。ベルギーに日本企業などからの派遣で来て駐在しているほとんどの人は、働いている企業などにスポンサーされた労働許可証(Permis de travail = work permit)を裏付けとした居住許可を得ていると思う。あとは、旦那さんの労働許可証を裏付けにした居住許可を持っている人。

日本という国はこれといって身分証みたいなものがなくて、みんな運転免許証なんかをID代わりに使っているのだけど、ベルギーではみんな自分のIDカードをちゃんと持ってます。(ベルギーの紙の運転免許証はなんの役にも立たない…最近プラスチックカードへの切替が始まったけど)ベルギーでは15歳以上であれば自分のIDは常に持ち歩く必要があって、警察から提示を求められた場合提示する必要がある。

提示できない場合は最高で24時間拘束される恐れもある。
(警察にはそういう権限が認められている)

だからちゃんと持ち歩きましょう。
ちなみに、最近IDカードに非接触ICパスポート機能が追加された。このICパスポートで使ってるICチップがSTIBのMOBIBカードのICチップと干渉する。同じカードケースとか財布に入れているとMOBIBが反応しなくて、メトロの改札で後ろのあんちゃんに舌打ちされる。こういう時は、コクヨとかから出てるICセパレーターカードをMOBIBとIDカードの間に挟めばOK。(ベルギーでは売ってるの見たこと無いけど…一時帰国時に買うか、日本から郵便で送ってもらってください)

2014年5月28日水曜日

ベルギーのスタバ ー グランプラスにもOpen

いま日本に一時帰国しているんだけど、スタバの多さには本当にびっくりする。例えば東京近郊の地図にスタバの店舗を重ねあわせてみると…


より大きな地図で スターバックス を表示

うわ、こんなに…。都市部の主要な場所をすこし見回せば、数分歩けばスタバに当たる。まだまだ田舎の方にいくとなかなか無いのだけれど、スタバのドライブスルーなんかがある地域もある。高速道路のサービスエリアにもある。

スタバのコーヒーもそんなに美味しいとは思わないけれど、「コーヒー」と思わずに「スタバのコーヒー飲料」と思えば美味しいと思うこともある。自分好みのレシピを作るのも楽しい。お気に入りのオリジナルレシピを公開したりしてるサイトもあるみたい。自分としては「アイス・ダブル・トール・ヘーゼルナッツ・ラテ」がお気に入り。もはやコーヒーというか、もう単にコーヒーテイストの甘い飲みものという感じだけど、それはそれで好き。(注:冬でもアイス

Gland Placeに新しくOpenしたスタバ
窓に市庁舎が写っている
日本では何故か本当にファンの多いスタバことStarbucks Coffee、実はベルギーにもある!勝手に「欧州未開の国」とか言ってるベルギーだけれど、今たぶん10店舗くらいだけある。(最近Rogierの駅にも、あとグランプラスにも出来た!)10店舗くらいのうち3店舗が空港にあるという変な構成。ちなみに日本は985店舗!!!
ベルギーのスタバのメニューは基本的には他国のものと変わらないけれど、とにかくアイスコーヒーが薄いのが特徴!ダブルショットとか言ってるのちゃんと聞いてるのか謎ってくらい薄い。まぁ仕方ない。

ちなみにベルギーのスタバはAutogrill Beluxという会社がアメリカのスタバからライセンスを買って展開している。Autogrill Beluxはもともとベルギーの高速道路のサービスエリアのレストラン、空港やショッピングセンターのカフェテリアなんかを展開していた会社で、Pizza Hut ExpressやQuick(フランスのハンバーガーチェーン)のライセンスも持っている。ベルギーという国はやはり外国資本の直接参入を猛烈に拒んでいるだな…。ちなみにお隣の小国ルクセンブルクにはスタバまだ1店舗も無い。

2014年5月26日月曜日

仮想通貨についてベルギーの金融当局はどう考えているか

数日前から何度か書いているBitcoinやLitecoinについて実際にベルギーのと当局はどう考えているのか。ベルギーはEU本部があったりする関係上、(勝手に)ヨーロッパの首都だと思い込んでいる。

Banque Nationale de Belgique(BNB:ベルギー国立銀行)とAutorité des Services et Marchés Financiers(FSMA:金融サービス市場機構)は一般投資家に向けて、BitcoinやLitecoinをはじめとる仮想通貨(暗号通貨)に関する危険性について利用者の注意を促すコメントを発表している。仮想通貨のボラティリティで儲けを狙う投機家が増加していることを指摘した。

BNBとFSMAは仮想通貨が中央銀行やライセンスを持つ発行体によって発行されたものではないことを強調し、仮想通貨の発行体や取引所等には、規制や監督がされていないことを警告した。規制や監督がされていないがゆえ、その利用に伴うリスクは全て利用者に降り掛かってくることになる。

また、仮想通貨は中央で監督監視する仕組みにないがゆえに、マネーロンダリング等にも使用されやすく、また法整備も整っていないことから、当局にとっても頭の痛い存在となっている。

(ちなみにここで通貨、通貨と書いているが、アメリカの国内歳入庁(The Internal Revenue Service:IRS)では仮想通貨を正式な通貨とは認めていない。株や物品と同様の資産と見なして課税対象にするとの方針を発表している。)

仮想通貨の採掘を始めた(いまさら)仮想通貨の採掘ってなに?」のエントリーで書いたように、仮想通貨には採掘という行為(=仮想通貨を支えるネットワークへのコンピューティングパワーの提供)が存在する。頑張って採掘すれば仮想通貨そのものが仮想の財布(Wallet)に支払われる。この採掘という行為は1人ですることもできるが、集団で採掘したほうが採掘しやすいし、実際に採掘で得た儲けを山分けできる。この集団で採掘するグループのことをMining Poolと呼んでいるが、このMining Poolだって誰にも管理、監督されていない。聞くところによると、正しく儲けを配分しないPoolや、実際に採掘できたにもかかわらず鯖を読んでピンはねするPoolもたくさんあるようだ。まさにユーザーによる自己防衛が必要になる。

ヨーロッパではまだまだ実経済での支払いに仮想通貨が使えるところは殆ど無い。にもかかわらず人気が衰えることがない。Mt.Goxの破綻後も尚だ。そこには投機的な輩や少しきな臭い何かがあると思わざるを得ない。

2014年5月25日日曜日

仮想通貨の採掘を始めた(いまさら)仮想通貨の採掘ってなに?

Mt.Goxの破綻で一時期日本でも有名になった、Bitcoinを代表とする仮想通貨。今更ながらこの仮想通貨の採掘を始めてみた。仮想通貨って言うのはなんとなくイメージできるけど、そもそも仮想通貨の「採掘」って何?っていう人がほとんどだと思う。

BitcoinとLitecoinのイメージ…実際は目には見えない
そもそも仮想通貨というだけあって、この通貨は目には見えない。しかも今まであったようなネット上で使えるポイントシステムの延長線上にある電子マネー(例えばWebMoney)のように、中央で管理するシステムが存在しない。仮想通貨の決済を行うメッシュ状のネットワークによって支えられている。このネットワークでは何をしているかと言うと、ブロックと呼ばれる取引の記録の管理。このブロックの情報はネットワークに接続されている全てのノードに公開される。その多数のノードから寄せられる承認情報によって取引の正当性が保証される仕組みになっている。(ズルをしようとして取引データを改ざんしようとしても、無数のノードに散らばった情報の全てを改ざんすることは事実上出来ないので、中央で管理するシステムよりも安全とされている)

仮想通貨の採掘と言うのは、この仮想通貨の決済を正しく行ってかつ正当性を確保するためのネットワークを維持する上で必要なコンピューティングパワーを提供する行為を意味している。このパワーを提供してくれる人=採掘者にはそのお礼として仮想通貨が払われるというわけ。

仮想通貨には色々な種類がある。多分いちばん有名なのがBitcoin。その他の代表格がLitecoin。この2つは暗号方式が違う。BitcoinはSHA256、Litecoin系はScrypt。Litecoin系のScrypt方式の仮想通貨は多数ある。

コインは自分のパソコンにインストールしたWallet(お財布)ソフトに保管することになる。このお財布にはお財布固有のアドレスが存在する。あるお財布から別のお財布にアドレスを指定してコインを贈ることが出来る。一方で、この仮想通貨、実際の円やドル、ユーロといった通貨との換金を行っている業者も存在する。この当局に管理されていない取引ネットワーク上でP2Pでやりとりされる仮想通貨はマネーロンダリング等に使用されるという懸念もある。実際に送金をしてみればわかるが、お財布からお財布への送金は一瞬で終わる。(実際はその送金を検証するプロセスが入る)

明日以降のエントリーでは実際に仮想通貨の採掘環境を作ったお話を。(そのうち)

ベルギーで発砲3人死亡 反ユダヤ主義者の犯行か

5月24日土曜日、ブリュッセルのユダヤ人博物館館内で銃撃事件があったらしい。男性2名、女性1名が殺害され1人が重傷。犯人は車で逃走。サブロンのすぐ近く。みんないつもチョコレート買うところ。反ユダヤ主義者による犯行の可能性が疑われているらしいけど…怖いわ。

つい数日前も一時帰国のお土産にピエール・マルコリーニのチョコレートを買いに行ったところだった。

[2014-05-25 2:50 JST 追記]
4人死亡にったとのこと…

2014年5月23日金曜日

一時帰国機内にて ― ANAプレミアムエコノミークラス

今回の一時帰国では久しぶりに日系エアライン、ANAを使うことにした。とりあえず会社がお金を出してくれることになっていたので、いつも使っている超格安のLufthansaに頼る必要が無くなったから。それでもエコノミークラスにしか乗らせてくれない。まぁ個人の休暇で帰るのに会社が出してくれるだけありがたいと思わないといけない。というわけで、とりあえずANAのプレミアムエコノミークラスという何とも中途半端なクラスを選んだ。(というわけで???)ちなみにヨーロッパ発券では、ANAのプレミアムエコノミークラスに往復でプラス€500払えばLufthansaのビジネスに乗れる。ANAもLufthansaもそうだけど、なんでヨーロッパ発券って安いんだろう。日本発の欧州往復と比べると、ヨーロッパ発の日本往復は半額くらいなイメージ。年に何回か遊びで日本に帰るので、普段はヨーロッパ発券のLufthansaの往復€650とかで帰っている。知り合いは毎回ビジネスで帰るんだけど、まぁ寝たりするだけの10時間少し我慢するとMacBook買えるくらいの差額になるかと思うとなんだかバカらしいというのもある。ちなみに今回のチケットは往復で€2,500くらい。まぁ普段の格安に比べるとだいぶ高い。
スターアライアンス系の某航空会社でマイルを貯めることにしたので、とりあえずANAかLufthansaということにしている。

今回はブリュセル→ミュンヘン→羽田→関空という謎の乗り継ぎをした。理由はとりあえずB787のプレミアムエコノミーに乗ってみたかったからと言うのと、なんとなくスターフライヤーが好きだから。(羽田→関空、単に黒好きなだけ)

ミュンヘンに到着してすごく驚いたのは、ブリュッセル→ミュンヘン便には日本人らしき人が自分も含め3人だった思われるにもかかわらず、到着したその場所に日本人の係員の人がいて、自分を見つけるや「羽田便ですか?エスカレーターを上ってHゲートにお進みください」とか教えてくれる。なんだか丁寧すぎてびっくりした。まぁ分からない人もいるんだろうな…。搭乗ゲートについたらもう本当に日本人ばっかりだった。すでに日本に帰ったかのよう。

ちなみにANAのプレミアムエコノミーは今回初だけど、まぁまぁ良いい。シートピッチは普通よりも多分15cmくらい広い?多分シートの横幅も広い。自分は身長が180cm以上あるので、このシートピッチ15cmの差は大きい。そりゃビジネスと比べると全然狭いし快適さは完全に劣るけど、エコノミーに比べると全然いい感じ。フットレストとレッグレスト(?)は結局身体のサイズにフィットしないのであんまり意味ないけど。食事はエコノミーと同じでドリンクだけがビジネスと同じという…なんとも…。
B787はB777とかに比べて特別に快適ということはないけれど、やっぱり新しい飛行機っていいね!って言う感じ。ちょっとしたものがなんか新しくて嬉しい。LED証明とか、エレクトロクロミズムを使った電子式のサンシェードとか。(十分に暗くならないんだけど…)トイレもウォシュレット。(使ってないけど…)

[2014-05-25追記]
そう言えば機内の湿度が他の機材よりも高かった気がする。すっごく乾燥してます!って感じでは無かった。あと、窓際でも寒く無かった。あとは気圧のコントロールも結構うまくいっている気がした。

B787は電源のコンセントとかUSBポートもあったりして、あとはLufthansaみたいにWi-Fi経由のインターネットコネクションを提供してくれればもうかなり快適なはず。(USBポートはiPodと連携して音楽の再生が出来たっぽいけど、手持ちのiPhone 5sでは動作しなかった)

ちなみにこのエントリーの原稿も機上で書いている。インターネットコネクションさえあれば暇な時にTwitterもできるし、仕事も出来てしまうかもしれない。またそんな休みで帰る飛行機の上でまで仕事?って言う人もいるかもしれないけど、自分みたいに出来ない人間が切羽詰まっている時に10時間以上の移動時間は本当に貴重。こういう移動時間の何がいいって、オフィスで働いている時みたいに上司やお客さんから電話がかかってきたり、よくわからないミーティングに呼ばれたりすることがないこと。集中力が結構高まる。この間TEDで面白いのがあった。仕事の邪魔をするのはM&Msだって。チョコのM&M'sじゃなくてManagers and Meetingだって。なんという禿同。会社はたくさんお金をかけて快適なオフィスを作ろうとしていて、更にオフィスには仕事をするために必要なもが何でも揃っているのに「一番仕事がはかどる場所は?」というアンケートに「オフィス」と答える人がほとんどいないんだってさ。

Jason Fried: Why work doesn't happen at work



集中力といえばFacebookの設立を題材にしたThe Social Networkという映画のサウンドトラックは仕事とかする時のBGMに気に入ってかけている。今も聞いている。



書いている内容に集中力がなくなってきたのでこのへんで。
ミニラーメンでも食べるとする。

あ、このエリア担当のスッチーさんが、すんごいいい匂いしました。(くんすか)

2014年5月21日水曜日

日本に一時帰国する時のケータイ

日本大好きな自分としては半年に1回は日本に帰りたい。(本当はもっと帰りたい)幸運なことに、うちの会社は1年に1回はHome Leaveとして飛行機代を払ってくれるので、あと1回は自分のお金で帰っている。こうして定期的に日本に帰っているといつも困るというか考えてしまうのが、帰国している間のケータイ。いつまでこっちに居るかわからないので、本当は日本のケータイなんて解約してしまえばいいのだけれど、なんとなく番号を維持しておきたくて自分の場合は以下のパターンでやっている。

1日本にいない間は電話番号保管サービスで契約を保留状態にする。(月額数100円はかかる)
2日本に一時帰国する時にサービスを再開
3ベルギーに戻る時にまた電話番号保管サービスを始める

このやり方だと、日本にいない間は月額400円程度で番号が維持できる。
日本に帰った時は普通に1ヶ月分の使用料で使うことが出来る。
さすがに帰っている日数分の日割りというわけにはいかないけれど、便利かつ結果的に一番安い方法。(音声通話付きで考えた場合)


電話番号保管サービス

日本ではdocomoを使っていたのだけれど、海外にいる間は電話番号保管サービスを使っている。このサービスは電話番号と、必要な人はメールアドレスの保管もしてくれるサービス。他のキャリアでも同じようなサービスをやっている。これをすると毎月少しのお金を払うだけで番号を維持できる。日本に一時帰国した際には前の番号のままで通話することができるので、知り合いにいちいち帰国の度に新しい番号を教えなくてもいい。そもそも電話での通話を必要とする機会もずいぶん減ったけど。
ちなみにdocomoの場合は長期割引なんかに使われる契約期間もサスペンドされるイメージ。解約にはならないので契約の違約金等も取られない。番号保管を解除した時にまた計算も再開されるイメージ。

キャリア契約事務手数料月額料金保管期間
docomo1,000円400円最長3年間
SoftBank2,000円390円最長5年
au2,000円372円最長5年

保管期間は保管サービスに申し込んでからの期間なので、半年に1回帰国する場合は半年ごとにその期間がリセットされる。駐在期間がたとえ10年でも大丈夫。

日本に一時帰国する時(前)にすること

日本に一時帰国する時はベルギーを出発する直前に電話番号保管の解除(サービスの再開)をしている。こうしておけば帰国したすぐに空港からもう使えるようになる。ちなみに再開手続きをすれば5分後には使えるようになる。(docomoの場合)喜び勇んでdocomoのSIMを挿してしまって海外パケ・ホーダイとか使ってしまわないように注意。
ちょっと厄介なのが、利用再開についてはMy docomoから手続きが出来ないこと。ドコモ インフォメーションセンターに電話して手続きをする必要がある。このドコモ インフォメーションセンター、docomoのケータイからは151に、一般電話からは0120-800-000に電話すれば繋がるのだけど、問題は我々海外にいるので両方繋がらない!と、思いきや、日本時間の午前9時~午後8時の間であれば「紛失・盗難・故障および各種お問い合わせ」に電話すれば担当部署に繋いでくれる! 連絡先はこちら→ +81-3-6832-6600 docomoやるね!年中無休で夜8時までやっているなんて日本スバラシイ!
いつもこの電話に会社のBlackBerryから(ごめんなさい!)電話して利用再開してます。「前使ってたのと同じプランにしてください」って感じで言えばOK。

[2014-05-22 追記]
docomoに電話したら「国際電話料金がかかりますので、着信料がかかるかも知れないですが、もしよければ折り返し電話しますよ」と言ってくれた。なんて丁寧なんだろう…。

日本に入国したらすること(docomoの場合)

日本に入国したらケータイに日本のキャリアのSIMカードを入れてAPNの設定をする。自分は「Xiパケ・ホーダイ フラットプラン(月額5,700円)」とMopera Uの「Uスタンダードプラン(月額540円)」を合わせて使っているので、APNの設定は以下のとおり。
APN : mopera.net
ちなみに、自分はSPモードは使ってないけど、SPモード契約の場合はAPN設定なしてインターネット接続OK。また、Mopera U契約では出来ない(?)テザリングもOKなようなので、次回帰国の際に試してみたい。(2014年の1月に帰国した時にはmoperaではテザリングはうまくいかなかった)でも自分のiPhoneは日本国内のApple Store、Apple Online Storeで購入したSIMロックフリーのiPhone 5sではないのでうまく繋がせてくれないかも。(UKで買った)テザリングが使えないと、iPad用のSIMを個別に契約しないといけなかったり、MacBookから外でネットに接続できない…。まぁiPad用のSIMはデータ通信専用でいいので、格安で済むけど。

[2014-05-22 追記]
電話口でSPモード契約するためには「日本版のSIMフリーiPhoneを使っています」とちゃんと言ってあげないといけないみたい。

日本からベルギーに戻ったらすること

日本から戻ってきたらすぐに電話番号保管手続きをする。別に日本を出る直前に日本でやってもOK。自分の場合は空港でもギリギリまで使いたいからベルギーの家に戻ってからすることにしている。
他のキャリアは知らないけど、docomoの場合はサービス利用の手続きは簡単。My docomoのウェブサイトにログインしてサービス申し込みをするだけ。一瞬で出来る。日本からベルギーに帰ってきたら自宅からMy docomoにアクセスして休止手続きが出来る。

もっと安いのないの!?

もっと安いのないの!?って思ってる人、いると思うけど…無いです
番号保管の方法がトータルで考えると結局一番安くて便利。
厳密に言うと普通に音声通話出来る電話番号付きではこれが一番安い方法。データ通信だけでいい人は、そこらのMVNOから出ているデータ通信専用SIMを買えばもっともっと安上がり。データ通信onlyのSIMでも050 plusとかを使えば一般電話との通話もできる。最低利用期間の縛りが無いものもある。ただなんとなく色々結局不便な気が…。
最近では音声通話付きのSIMがMVNOからも出ているけど、12ヶ月とかの最低利用期間の制約が付いてきてしまう。例えばビックカメラがIIJmioと一緒に出している音声対応SIM(docomoのネットワーク利用)、これはデータ通信容量が月間1GBまでであれば月額2,052円で使えるが、最低12ヶ月使わないと1ヶ月あたり1,080円の音声通話機能解除調定金がかかる。例えば、1ヶ月だけ日本にいた場合、1ヶ月だけ普通に利用して2ヶ月目に解約すのから、計算は、
 2,052円 x 1ヶ月 + 1,080円 x (12ヶ月 - 1ヶ月) = 13,932円 
を払う計算になる。(1ヶ月の為に…)
しかも毎回電話番号が変わってしまう。

日本の音声通話SIM市場はなかなか厳しい。日本の通信事情は確かに品質としては優れているんだけど、かなりお高い。「ベルギーの携帯電話」のエントリーで書いたように、自分は今ベルギーでは毎月€15しか払っていない。それでフルサービス。いつやめてもお金はかからないし、今月要らないわ…って思ったら翌月にチャージすればいい。電話番号も変わらない。とても明朗なサービス。(ただし回線品質とかは日本とは比較にならない)


わからないことがあったら聞いてください。open.alphageek@gmail.com

2014年5月20日火曜日

French Fries(フライドポテト)の本当の由来 ― アメリカ人が勘違いしたんじゃない

みんな大好きフライドポテト。このフライドポテトという言葉は実は和製英語、知ってました?国によって色々呼び方があるみたいで、詳しくは以下の通り。
イギリス英語Chips
アメリカ英語French fries
ベルギーFritz (フリッツ)
フランスFrites (フリット)
それで、そもそもの発祥の地はどこかと言うと、(諸説あるものの)ここベルギーが発祥の地だと言われている。ベルギー発祥なのになんで"French fries"なのか。なんだかフランスの食べ物みたい。日本人の多くはこんなこと多分気にしていないようだけれど、なんでも自分の国のことが大好きなベルギー人にとって、これは大問題。

で、一般的に言われていてベルギーを訪れる観光客の多くが受ける説明は以下の説。

第一次大戦中に、アメリカ兵がこの料理に初めて出会った時、作っていたベルギー人がフランス語を話した。アメリカ兵はこのベルギー人をフランス人と勘違いし、その後"French fries"として広まった。

これ、実は違うんです。
みんなこれ信じているけど、違う(っぽい)。

Fritz屋 Taboraのおっさん
名前の由来の真相に入る前に、そもそもこのジャガイモを細く切って揚げて食べるという食べ方がどこから始まったかというと、それは古くベルギー南部の村から。
Namur(ナミュール)、Andenne(アンダンヌ)、Dinant(ディナン)このあたりの人々は、昔から河で小魚を釣って油で揚げて食べていた。冬になると河が凍ってしまい釣りができなくなった。そこで村人たちは魚の代わりにジャガイモを小魚と同じような形に切って揚げて食べた。これがジャガイモを細く切って揚げて食べる習慣のはじまりと言われている。

で、何故Frenchなの?というところについては英語の辞書にその手がかりがある。"French"という単語は普通は「フランス(人,風,語)の」という形容詞や「フランス人、フランス国民」という名詞なんかが一般的。もう少し詳しい、古い意味も載っている辞書を引くと、実は動詞としての意味も載っている。

french verb
transitive verb
to cut in thin lengthwise strips before cooking
(Merriam-Webster Dictionaryより)

つまりfrenchという言葉自体に細長く切るという意味があるんです。
だから別にアメリカ人がベルギー人のことをフランス人と勘違いしたからとかそういうのではなく、ジャガイモを細長く切る行為そのものがFrench。

今回は「5へ~」は言ったと思う。(古いな!)

2014年5月18日日曜日

ベルギーのAppStoreからアプリをダウンロードする方法(iTunes Storeの国を切り替えて使う方法)

ベルギーのPizza Hutアプリが
見つからない…
ベルギーと言わず海外に住んでいると、iPhoneやiPadのアプリがその国のAppStoreにしか出ていなくて困ることがある。例えばピザのデリバリー注文アプリ、鉄道会社のダイヤアプリ、銀行のモバイルバンキングアプリなんかがその例。ウェブサイトや街の広告なんかで「アプリありまっせ!」と書いているから、意気揚々とQRコードをスキャンしたりURLを入力したり、リンクをクリックしたもののAppStoreで「そんなアプリないです(ププッ」とつれなく言われてしまうことがしばしば。

例えばここベルギーでの例。「なんか今日ジャンキーなもの食べたいなぁ…」と思ってふとPizza Hutでピザのデリバリーを注文しようとした時、何やらウェブサイトを見るとiPhoneアプリがあるらしいことが書いてある。これがあれば、外出先から帰りのメトロの中で家につく少し前に注文したりも出来て便利…なはずだけど…。ベルギーのPizza HutのiPhoneアプリはベルギーのAppStoreにしか出ていない。

ベルギーに駐在している人の中には、日本でiPhoneを使っていた流れでこちらに来てもSIMフリーのiPhoneを買って使っている人も居ると思う。そういう場合はだいたい日本で使っていたApple IDを引き続き使うと思う。そうしないと昔買った音楽やアプリを買い直さないといけなくなる。IDが変わるとiCloudからの復元も出来ない。だからやっぱりみんな日本で使っていたApple IDを引き続き使う。ただしこの場合AppStoreは日本のAppStoreに接続されることになる。これがPizza Hutベルギーのアプリが見つからない原因。

ここではベルギー用のApple IDを新たに取得して日本のApple IDと切り替えて使う方法を紹介!ちなみにこの方法はどこの国でも使える。とにかくいろんな国のAppStoreを切り替えて使いたい場合に有効。Gmailのアドレス使い分けを使った方法でいってみる。

1. Storeからサインアウト

パソコンでiTunesを立ち上げる。普通は普段使っているApple IDでログインした状態になっているので、メニューから "Store"→"サインアウト" で、日本のAppStore(とiTunes Store)につながっている状態を解除する。正常にサインアウト出来ると、再生ボタンの下辺りに"サインイン"と表示される。


2. 国の切替

iTunesのホーム画面を一番下までスクロールすると国旗のアイコンがある。これをクリック。(日本の国旗を無理やり丸いアイコンにしているので国旗に見えない…なんか真ん中が赤い変なボタン…)




3. 国の選択

ここでベルギーを選択。(ベルギー以外にしたい場合はここでお目当ての国を選べばオツケイ)








4. 国切替の確認

国の切替が出来ると、その国のStoreのトップ画面が表示される。ちゃんと切り替わったがどうか不安な時はとりあえず一番下までスクロールして右下の国旗アイコンを確認。





5. お目当てのアプリを探してみる

適当にキーワード検索をしてみる。さっき日本のStoreにはなかったアプリがちゃんと見つかるはず。ここでは"pizza hut belgium"で試してみた。アプリが見つかったらアプリアイコンをクリックしてみる。どんなアプリでも良いけれど、ここではとりあえず無料アプリを選んでおく。有料アプリを選ぶとこの後のステップでベルギー発行のクレジットカード登録が必要になってしまう。(もうベルギーん住んでいるのだから別にベルギーのカードを登録すればいいんだけど、今度アメリカや他の国のStoreに登録したくなった時のために、同じ方法でいけるような方法を紹介)


6. アプリのインストールを試みる

とりあえず"Free"ボタンをクリックしてインストールを試みる。
(この時点でこのボタンをクリックしたからといっていきなりダウンロードが始まるわけではない。)





7. Apple IDの作成をはじめる

この時点ではまだiTunes Storeにログインしていないので、ログインをするかIDを作成するか聞いてくる。ここで"Apple IDを作成"をクリック。







8. 規約に同意

Terms & Conditionsを読んだらチェックボックスをONして"Agree"をクリック。









9. メールアドレス等の情報を入力

新しいベルギーのiTunes Storeに登録するメールアドレス、パスワード等を入力する。「Gmailアドレスのバリエーション」のエントリーで紹介した1つのGmailアドレスを複数の目的で使い分けるテクニック(プラス記号によるバリエーション)を駆使する。普段使っているGmailのアドレスの@の直前に、例えば"+be"等を付け加えることで、iTunes Storeには別のアドレスであるように認識させる。ただ、実際には"+be"が付いていても付いていなくても、"+be"無しのGmailアドレスにメールが届くことになる。ここで"+be"を使っているのは、単にベルギーの国コードがBEだから。"+appStoreBE"でもなんでも、自分が分かりやすければOK。

10. 他の情報を適当に入力

残りの情報を適当に入力して"Continue"ボタンをクリック。









11. 支払情報の入力

上の5のステップ有料アプリを選択してしまった場合は、ここでベルギー(選択した国)発行のクレジットカード登録が必要になってしまう。ただ、今回は無料のPizza Hutアプリを選んでいたので"None"というのが出てくる。"None"を選択し、支払い情報の入力をせずにIDを作成できる。
住所は適当に入力しておく。終わったら"Create Apple ID"をクリック。

12. メールアドレス確認

「確認メールを送ったよ」という画面が表示される。









13. メールの確認

メールアプリかブラウザでGmailを開いてAppleからのメールを確認する。
(登録にGmailを使わなかった場合は自分が使ったアドレス宛のメールが確認できるアプリを開く)
"Verify now"のリンクをクリックする。



14. メールアドレスとパスワードの確認

ベルギーのストアの登録に使ったアドレスとパスワードを入力したら"Verify Address"をクリック。






15. アドレス確認の完了

メールアドレスをパスワードが正しければ"Email address verified"(アドレス確認おっけー!)と表示されるので"Return to the Store"をクリック。





16. iTunesに戻る

ブラウザーの設定によっては「今からiTunes立ちあげるけどいい?」と聞かれるので、"アプリケーションの起動"をクリック。











17. iTunesの確認1

iTunesの画面が表示され、「あんたのIDもう使えるよ!」と表示されていたらOK。"Start shopping"をクリック。(右下の国アイコンがベルギーの国旗になっている)





18. iTunesの確認2

iTunesの画面上には、ベルギーのiTunes Store用に登録したメールアドレスが表示されている。これでパソコン上での操作は完了








ここからはiPhoneでの作業

iPhoneで使っているApple IDを切り替えて、実際にiPhoneからベルギーのAppStoreに出ているアプリをダウンロードしてみる。

19. iTunes & AppStoreを開く

"設定"アプリを開き、少し画面を下にスクロールして"iTunes & AppStore"を開く。
















20. サインアウト

表示されているログイン中のApple IDをタップしてサインアウト。














21. ベルギー用のApple IDでサインイン


Apple IDとパスワードが空欄になった、サインアウト後の画面が表示されるので、ベルギー用に作ったApple IDとパスワードを入力してもう一度サインインする。「このApple IDはベルギーのストアでだけ有効でっせ。ほなベルギーのストアに切り替えますわ!」と言ってくるので"OK"をクリック。





22. アプリを探してダウンロード

ベルギーのAppStoreのトップ画面が表示されるので、目的の日本のAppStoreに無かったアプリを探してみる。ここでは"pizza hut belgium"で検索してみる。
すると、日本のAppStoreでは見つからなかったアプリが見つかったハズ。
これでダウンロード・インストールすれば使える。






さて、これで無事ベルギーのAppStoreのアプリがダウンロード出来たわけだけれど、目的のアプリをダウンロードしたらすぐにとりあえず元の日本のIDでサインインし直しておくことをおすすめする。自分はあくまでも日本のIDがメインなので、ベルギーのAppStoreにしかないアプリをダウンロードする為に臨時で使うIDで無用なダウンロードをしてしまわないようにしおく。
あと、普段日本のIDでサインインしたままだとベルギーのIDでダウンロードしたアプリのアップデートの通知がされない(と思う)ので、月に2-3回は適当にベルギーのIDでもサインインしてみてアップデートの確認をしておいた方がいい。

わからないことがあればメールください。

2014年5月15日木曜日

Eurostarのコンセント

ちょいちょいロンドンに出張に行く自分としてはEurostarがなくてはならない足になっている。これはベルギー生活に役立つかどうか分からないけれど、ユーロスターではBusiness PremireとStandard Premireの各席、Standardの特定の車両の限られた座席にコンセントが有る。自分は普段会社にトラベルバジェットを絞られているのでStandardにしか乗れないのだけれど、StandardでもEurostar.comで予約した後に自分でコンセントのあ座席を狙って座席を決めることが出来る。

Standardの場合、カフェがある車両の前後にコンセントプラグのある車両がある。(例えば5号車)コンセントプラグはUKタイプと大陸タイプの2種類が座席ごとに交互にある仕組みで、座席マップにも出ている。(写真は大陸タイプ)
このコンセントプラグ、携帯の充電とかが出来て、あるとかなり便利なのだけどちょっと注意が必要。どうもたまに異常に高い電圧の電気が流れてくるらしく、ちょいちょいACアダプターが壊れる。あとは壊れないまでも、電源側から流れてくるノイズが酷いらしく、例えばiPhoneでは充電しながら操作するとタッチパネルの反応がおかしくなったり、充電ケーブルの近くにイヤフォンのケーブルが近づいたり触れたりすると音にノイズが乗る等の問題が起こる。日本の新幹線でも一応同じような警告は書いているけれど、ACアダプターが壊れるなんてことは今まで経験しなかった。

ブリュッセルからロンドンに行く場合は、朝はまだ携帯のバッテリーが残っていると思うけれど、帰りは車内で充電したくなる。でもできれば避けたほうがいい。ちなみに、ロンドンのSt Pancras Internationalにはセキュリティチェックとパスポートコントロールを通過したあとの待合エリアにコンセントがある。(ただし、UKタイプ)あとはBusiness Premire Loungeにはもちろんコンセントがある。余裕があればこの辺りで充電をしてから乗り込んだ方が無難。(Business Premire Loungeに入るためにはEurostar Frequent TravelerプログラムのCarte Blanche、もしくはBusiness Premireの切符が必要)

マニアックだけれど、あと本当はダメだけど、St PancrasのUKタイプ(BFタイプ)のコンセントは、大陸タイプ(Cタイプ)のコンセントでも無理やり挿せば使える。右の写真の青い丸で囲った穴のところに割り箸のような何かを軽く挿せば下の左右の穴のシャッターが開くので、そこに普通に大陸タイプのアダプター等を突っ込めばOK。まぁBFタイプのプラグアダプターがない場合は便利かも。上の穴はアースなので多分感電はしないと思うけど、自己責任でお願いします。

Siemens性の新しいEurostar Velaro e320になってもっと色々良くなればいいんだけど。Wi-Fi導入は決まっているみたいだけど。

2014年5月14日水曜日

ベルギーでネットショッピング(Amazon EUは多分税金対策)

ベルギーに住んでいてとにかく困ることと言えば、買い物する場所が全然ないこと。あと日曜日にはお店が全然開いてないこと。(これはUKとオランダ以外共通?)日常生活に必要なもの、例えば食材とか洗剤とかそういうものはそれなりに売っているんだけど、それ以外の便利系アイテムとか、自分が大好きなガジェット系のものは全然手に入らない。正確に言うと、新しいものは手に入らない。そこで自分はどうしているかというと、日本に一時帰国した時にまとめて買うか、あとはネットで買う。
しかしここは欧州未開の国B国、ネットショッピングも発達していない。

最近では楽天も海外への配送に力を入れていて(楽天海外販売)、海外発行のクレジットカードで決済もできるし、海外への発送も問題ない。ただ、ここで気をつけたいのが鎖国ベルギーの関税だ。日本から物を送ると時間もかかるし、必ず関税を取られる。きっと関税額はちゃんと基準にそって計算しているんだと思うけど、送り方が悪ければ本当に凄い金額かかってくる。自分が経験した一番馬鹿なパターンは、東京のオフィスからミーティングのメモを取ったノートとか名刺クルクル(すでに名刺が入っている年季もの)とかその他使い古しの文具をダンボールで送ってもらったところ、関税で€80もとられた!しかもアドミチャージか何か知らないけれど、プラス€10。関税が大事なのはわかるけれど、こんな大変なことが普通に起こる国なのだ。日本からEMSで送ったのに通関に3ヶ月かかったとか言う話も聞く。

ではどうするか。すぐに思いつくのがAmazonだけれど、Amazonはベルギーには進出していない。ヨーロッパでは、UK、ドイツ、フランス、イタリア、スペインのドメインでオンラインストアを開いている。(カントリードメインにこだわる理由があるかは知らんけど)ちなみに、AmazonのヨーロッパのHQ(Amazon.eu)はルクセンブルクにあるけれど、ルクセンブルクにもAmazonは無い。

話は逸れるけど、ルクセンブルクもベルギーと似ていて割と閉鎖的。金融ビジネス等、ルクセンブルクの税収に直結するものには逆に手厚い待遇が待っている。Amazonの例で行くと、おそらく法人税等々はヨーロッパの他国に比べると優遇されているのだと思う。ただし、ルクセンブルク国内の小売店を守る観点からか、Amazonのオンラインマーケット自体は.luドメインでは開いていない。(どうせフランスはお隣なので、Amazonが個別に開く意味なしと判断したのかもしれない。)Amazon.co.ukについて見ると、UKのオペレーションは単に物流を担うだけ、PaymentはすべてルクセンブルクのAmazon EU Sarlに流れている。当然税金もルクセンブルクで収められているようだ。(一部のUK人は文句たらたら)

さて話をショッピングに戻すと、ドイツ、フランスはお隣の国だけど、あんまり言葉が分からない。なーんとなく分かるけど、買い物するにはちょっと不安がある。じゃあUKは大丈夫か?ええ、言葉の面では大丈夫。英語表示の安心感がハンパない。ただし、ほとんどの電気製品がUKプラグ(BFタイプ)なことに注意。そのままでは大陸側では使えない。(大陸側はCかSEタイプ)
そこでとりあえず
  1. Amazon.co.ukで品物を探す
  2. 同じものを、商品名でAmazon.fr.deで探す
  3. コンセントプラグの形状に気をつけてポチッとな
この3段攻め。簡単。(支払情報入力のとこだけ頑張る)
デリバリーの速度もまぁ問題ないし、何より嬉しいのは同じEU域内なので関税がかからないこと。

ベルギーにもベルギーでしか買えない、ベルギーならではの物もあるけど、電気製品とかは本当に遅れまくっている。ベルギー人の友達とかに聞くと、いつもベルギーは日本やアメリカでの新製品発売の半年後から1年後にその製品が発売されるという。調べていなけど確かにそんなイメージはある。今度調べてみよう。


【メモ】
楽天は、どっかの通販会社を買収したのかどうか分からないけど、ヨーロッパの国に現法を持っていたりする。(Rakuten Worldwide Europe)結局ベルギーには無いのだけれど、例えばドイツの楽天(Rakuten.de)から買うという手もある。ただしパッと見たトコロ品揃えはイマイチだった。