2014年6月8日日曜日

私にも関係する!?欧州中央銀行のマイナス金利政策


欧州中央銀行(European Central Bank : ECB)がマイナス金利政策を採用することになったということがニュースになってますよね?ブリュッセルはEU本部があったりするけれど、ECBはフランクフルトにある。ただ、ヨーロッパに住む人間としてECBがマイナス金利を採用することになったということは、金融機関勤務でなかったとしても少しは気になることだと思う。「マイナス金利」とは何か。普通、銀行にお金を預けていると金利がついて、いくらか利子がもらえる。マイナス金利というのは、その金利がマイナスになることで、つまり、お金を預かってもらうために逆にお金を払う状態のこと。「お金を預けるとお金を取られる!?」というこの状態のことだけが仰天ニュースになり、世の中を駆け巡っている。そりゃぁ銀行にお金を預けて、例えば給料が振り込まれて、その振り込まれた分だけ銀行にお金を払わないといけないとか意味がわからないと思うのが一般の人の考えだし、ビックリする。

ただ、このニュースはちょっとだけ注意して見る必要がある。日本のニュースも、ヨーロッパのその辺のニュースもそうだけれど、このECBが採用するマイナス金利についてキチンと説明していないものが多い。ECBが採用したマイナス金利、具体的には-10bps(マイナス10ベーシス・ポイント= -0.1%)のマイナス金利は一般の人がその辺の銀行に預ける普通の預金の金利とは直接関係がない

直接関係ないってどういうこと?

中央銀行は銀行の銀行
中央銀行というのは、銀行の銀行。普通の人が預金をしているような市中の銀行は、中央銀行に当座預金をもっている。その当座預金に、万が一に備えた準備預金や、銀行同士の決済に必要な資金を一時的に置いている。それで、この市中銀行が欧州中銀にもっている当座預金にお金を預ける時に、準備預金に関しては金利が付き、必要な額を超える超過準備預金には金利が付かないシステムなっていた。これまではその一定額を超えた分について金利が付かないだけだったのが、これからは -0.1% の金利になりますよ、お金を取りますよということになったのが、今回のECBのマイナス金利政策の意味。そのへんの銀行に一般人が預金をする時の金利がマイナスになるというわけではないのでご安心を。まぁどこまで安心できるかは分からないけれど…。

ECBがマイナス金利政策を発表した後、案の定、一時ユーロが売られた。(値下がりした)ユーロでお給料をもらっている身としては、ユーロが高いと今回みたいに日本に一時帰国している時の買い物ですごくお買い得感がある!そのお買い得感が薄れるのはすごく悲しい


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