2014年6月5日木曜日

ブリュッセルでG7サミットがはじまった(規制あり)

6月4日と5日の2日間の予定で、ブリュッセルで主要7カ国首脳会議(G7サミット)がはじまった。今回のG7は元の予定ではロシアのソチでG8サミットとして行われる予定だったけど、ウクライナ問題をめぐってロシアに反発する理由から、ロシア抜きで急きょブリュッセルで行われることになったらしい。

今回の主な議題は、外交、経済、通商、エネルギー問題など。

外交についてはロシア、ウクライナ問題の他、北朝鮮問題なども取り上げられるみたい。ヨーロッパの人たちにとっては多分、日本と北朝鮮の問題よりもウクライナとロシアの方に興味があると思われる。外交問題の協議は夕食会でされるらしい。夕食でそんなこと話し合って味感じるのかな…あと、通訳とか通してるんだろうけど、すごい非効率なんだろう。北朝鮮の拉致問題なんかもそうだけれど、とりあえず領土関連でやりたい放題の中国も何とかして欲しい

経済問題では、EUが進めているアメリカ、カナダ、日本との自由貿易交渉などが議題になるみたい。最近日本でも大きく取りざたされているTPPとはまた別に自由貿易問題を話し合う。個人的にはEUへの和牛の輸入をもっと自由にして欲しい。2010年に日本で発生した口蹄疫の影響で2013年3月までは、日本からEU各国向けに牛、豚などの畜産物、それらの加工品を輸出することができなかった。現時点では牛肉はOKになっているようだけれど、認定工場で加工しないといけないなど色々厳しい。群馬県玉村町の県食肉卸売市場が国内で初めて、EU加盟国に輸出できる食肉処理場に認定されたことで、今月11日からは「上州和牛」のEUへの輸出がはじまる。(まずはUKとオランダへ)ベルギーで美味しい焼肉が食べたいその一心!

経済関連では、若年層の失業者や長期失業者を減らすためにはどうすればよいかなどが話し合われる予定。確かに普段仕事をしていて感じるのは、特にロンドンのお客さんなんかで人の出入りが激しいということ。1部門で突然30人位いなくなったりするし、数日前まで普通に話していた人にメールを送るとuser unknownで返ってくる。金融は厳しいのかな。UKについては失業率が落ち着いているとか政府は発表しているけれど、雇用契約はある(=失業していない)けれど実は働いていない(=収入がない)Zero-hour contractなるものもあり、実際にどこまで信用できる数値かわからない。銀行の自己資本強化や「大きすぎてつぶせない」問題の解決など、金融改革の重要性についても話し合われるようだけれど、これ以上レギュレーションやら何やら一気に締め付けるのはやめてほしい。EMIR、AIFMD、CRD、CPSS-IOSCO、FTTなどなどもう覚えきれないし対応しきれない。みんな「こんなんだったらこのビジネスやめたほうがマシだ」って言ってる。(実際色々な会社が色々な事業をたたんでいる…)

エネルギー問題では「地球温暖化問題への討議」というのが表向きの議題だけれど、多分、石油とかガスとか全体の1/3をロシアに依存している欧州各国がビビリにビビって調達先の多様化やエネルギー効率の向上策を話し合うんだろう。当然クリーンエネルギーについても触れられるだろう。実は日本の商社も欧州でのクリーンエネルギー事業に結構入ってきている。三菱商事のフランスでの太陽光発電(EDF Energies Nouvellesへの出資)、丸紅のポルトガルでの発電権益取得、各社UKでの洋上風力発電、それにともなう海底送電設備、ハイスペック鋼の提供。ベルギー関連では住友商事がベルギー沖の洋上風力発電への参画を発表している。

ところで…

ブリュッセルでの実生活にすぐに影響することとしては、4日と5日、2日間にわたる市内の交通規制がある。幹線道路もちょくちょく封鎖されるのでなるべくメトロとかで移動するか、とりあえず近所のマルシェに行くくらいにしておいた方がいいかもしれない。特にSchuman付近はNG。やっぱりEUの本部があるから。あと、今回もThe Hotelが使われるらしく、その近辺のLouiseとPorte de Namurの間、ホテルの裏のParc d’Egmont
周辺はNG。日本大使館が出している地図が参考になる。あとは警察のWebに最新情報が掲載される。

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