2014年5月8日木曜日

続:やっぱりアヤシイAlibaba.com

上場のニュースで巷を賑わわせているAlibaba.comだけれど、自分はそんな高尚なことじゃなくてもっともっと個人的な理由でAlibaba.comが気になっている。

引き続き欲しいものがあってAlibaba.comを物色し続けているわけだけれど、またアヤシイ業者に出くわした。

前の業者とは違い製品の価格自体は割とあり得そうだけれど割安な値付け。のっけからアヤシイということは無い。
ただし業者の名前をググってもほとんど情報が出てこない。この手の業者の特徴は、何を聞いても、一見こちらの主張に耳を傾ける仕草を見せておきながら結局さっさと注文しろと言ってくる。信用してもらおうという努力をしない。
値付け以外に前回と違ったのは「俺たちは歴とした会社だ、登記もされている、番号はこれだ」と言ってきたところ。早速調べてみた。このあたり一応金融機関勤務としての血が騒ぐ。(?)
UKエンティティだと言うので、早速とりあえずCompanies Houseで調べてみた。なるほど確かに言ってきた住所に言ってき名前の会社はあるようだ。Google Street Viewで見たら…んー、倉庫街ぽくてオフィスらしいのは見えるけど看板はないな。でもこれだけでは黒とは言えない。


とりあえずBoard Memberを見てみたら…ん?1945年生まれとか1950年生まればっかり。あれ?? 確かに登記した時の業種もそれっぽいけど、この製品(自分が探している製品)はマニアックだしこんな爺さん婆さんばっかりの会社が扱っているようには見えない。
しかも会社名に○○3 Ltdとか、○○A Ltdとか。おいおいどこのSPCやねん。どこの爺さん婆さんの税金対策会社やねん。この辺りから普通に考えておかしい。
おそらくネットとかAlibabaとかそういうのとは全く無縁の、アクティビティもほとんどなさそうな、爺さん婆さんしかいなさそうな、さらに業種がかぶっていそうな、そんな会社を適当にCompanies Houseから拾ってきて勝手に名乗っているのだろう。
しかもいま手元には在庫が無いから、スウェーデンの倉庫から直送する、でも「ほら荷物送ったらDHLのAWBナンバー教えるからトラッキングも出来て安心でしょ?」とか言う。そんな中身が何かも分からん、飴ちゃんが入っているだけかも知れないものを送ったトラッキング番号なんかもらってもなんの安心にもならない。
で、トドメに試しに「会社も実在するし安心したよ!あとは君がこの会社に本当に勤めてて、この会社の為にこれを売ろうとしていることをどうにかして証明できない?IDとかせめて社員証でいいから見せてよ。」と言ったら、音信不通に。
まぁもう面倒だから返信してないだけって可能性もあるけど、何かを隠そうとしているという感じを強く受けた。

Alibaba.comでもこんな業者ばかりじゃないんだろうとは思うけど、ちょっと魅力的な、標準のレンジをブレイクしてる価格を出してくる業者はまず疑った方がいい。
上場の話、NYSEに上場するの?Nasdaqなの?とか色々話題は尽きないけれど、そんなこと以前にこないだから書いてるみたいな、生業となっているビジネスの根本のところって大事な気がしてる。少なくとも自分だったらこんなテキトー過ぎるとも思えるサービスをテキトーに提供しているっぽい会社に長期的に投資しようなんて思わない。IPO後の瞬間的な値上がりに淡い淡い春先のカーディガンの色みたいな期待を抱いて買ってさっと売ってさよならみたいな、そんなイメージしか湧かない。

こういう怪しい系の業者はこれからアリババ系とかババ系と呼ぶことにした。

[2014-05-08 追記]
アヤシイ業者についてAlibaba.comに連絡したとろこ、アカウントをサスペンドしたという通知が来た。

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